2012年2月27日月曜日

差音を聴くライブ

2月23日に岡山ペパーランドにて、差音を聴くライブを行いました。

差音というのは、高さの違う二つの音がなっているときに、その二つの音の周波数の差の音が聴こえるという現象です。

当日は、不手際などで、時間が恐ろしく長くなってしまい、皆さんにご迷惑をおかけしました。
お詫びいたします。

とはいえ、僕自身も高音質のPAシステムを通して、スピーカーからの音で差音を聴くという実験的なことが体験できよかったと思います。

とくに、合成音で聴く場合と、左右別の音を出して聴く場合の違いは、聴く位置での違いは当然ありますが、とても面白いものでした。

皆さんありがとうございました。

以下にはその時に作成したノートを掲載します。

20120211

差音 Live
差音(Difference Tone)とは?
異なる二つの高さの音が同時に鳴っているとき、その周波数の差の高さの音が聞こえる現象。

・テルミンの原理も同じ、2つの高周波発振回路を使っている

①合成(ミックス)された異なる高さの音を聴く場合。
②空気中で、左右のスピーカー(別の位置にある音源)からそれぞれ異なる高さの音を鳴らして聴く場合。
③ヘッドホンで、左右の耳からそれぞれ異なる高さの音を鳴らして聴く場合。(頭の中で音が重なる?)
→バイノーラル・ビート(1839年ドイツ、Heinrich Wilhelm Dove)。ヘミシンク(hemispheric synchronization ロバート・モンローがバイノーラル・ビートを応用した)。

うなりと差音
20Hz以下の低い音、振動はうなりとして聴こえる。ビートともいう。

スピーカーを使った①、②の実験

1.音律、音階上の差音(合成音)

純正律と12平均律 和音と差音 (森口)
ミとソの和音を鳴らすとドの2オクターブ下の音が聴こえる。
 >>基本となる「ド」の振動数を1とすると、「ミ」の振動数の比は (5/4)、 「ソ」は 3/2になり、
 (3/2) - (5/4) = (6/4) - (5/4) = 1/4

*基準音a1=440Hzとした場合
純正律-上のミ(E)-660Hz
純正律-上のソ(G)-792Hz
純正律-上のミ(E)とソ(G)の合成音
純正律-上のミ(E)とソ(G)の2オクターブ下のド(C)=周波数の差-132Hz

12平均律-上のミ(E)-659.27Hz
12平均律-上のソ(G)-784Hz
12平均律-上のミ(E)とソ(G)の合成音
12平均律-上のミ(E)とソ(G)の周波数の差-124.73Hz
12平均律-上のミ(E)とソ(G)の2オクターブ下のド(C)-130.82Hz
*12平均律では、ドよりも低い音が出る。濁った音になる。

2.倍音と差音-440Hz-880Hz-1320Hz-合成音
 倍音の差音は聴き取りにくい
 880Hzと1320Hz:差音440Hz
 440Hzと1320Hz:差音880Hz

3.可聴音域内で聴こえにくい高い周波数の音を使った差音
15000から16000Hzを使用
(モスキート音:17KHzがよく使われる、若者にしか聴こえない高周波音)
 合成音
 左右に分かれたスピーカーからの音
440Hz
100Hz
1000Hz
5000Hz

・未知との遭遇
 キーがCだとすると、「レミドドソ♪」(D4 E4 C4 C3 G3)
 16000Hz左右別の差音


4.脳波とシューマン共振
 8Hzとアルファ波、7.83Hzのシューマン共振(1次)
 うなりとして聴こえる

脳波の分類
δ(デルタ)波:0.5~4Hz未満  徐波
→深い睡眠
θ(シータ)波:4~8Hz未満   (slow wave)
→軽い睡眠、深い瞑想
α(アルファ)波:8~13Hz未満
→安静、リラックスと集中
β(ベータ)波:13Hz以上  速波(fast wave)
→通常覚醒時

シューマン共振
地表と電離層の間で地球を一周して反射を繰り返す電磁波の定常波
1952年、ドイツの物理学者であるヴィンフリート・オットー・シューマン(Winfried Otto Schumann, 米国イリノイ大学在籍)により発見された。
基本波は7.83Hzとされているが、一般に約8Hzとされる。
*脳波と共通するといわれる

差音について、森口岳雄氏のサイトを参考にさせていただきました。
和音と差音について
http://homepage1.nifty.com/musica/differencetone.htm


使用したソフトは、efuさんのWaveGeneというソフトです。
テスト信号発生ソフト WaveGene
http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/soft/wg/wg.html


どうもありがとうございます。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    せっかくお誘いいただいたのに行けなくてすみません。
    かなり興味があったのですが、すっぽかせない用事がありまして……
    また対バンになることなどありましたら、
    宜しくお願いします!

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    1. こちらこそよろしくです。一部ですが、シューマン共振の差音をアップしました。

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