子供のころからずっと気になっていたものです
文庫版はちっちゃいな、やっぱり
手塚治虫 - グランドール
2014-05-06-07
少年ブック昭和43年(1968)1月号~9月号
毛沢東の肖像
1966年の中国、北京、国慶節、天安門広場の群集
日本では学生と警官隊の衝突
特派員記者が北京と羽田で同じような人形を見つける
主人公の哲男は、記者の息子でぱっとしない高校生。
たよりなく、すぐ「みんなの意見と同じです」といってしまう。
―帰り道での独白シーン
ぼかァ この頃
ポカーッとなって
考えることが
あるんだ
ときどき自分が…
自分でなくなる
ような…誰かに
あやつられてる
みたいな気持ち…
p21
その後、血まみれで道に倒れている女の子に遭遇
おまわりさんを連れて戻ると、女の子は消えてなくなっていた。
その後に傷ついた妙な人形が…
^^^^
このグランドールは、小学校2年のときに初回の冒頭の部分――巨大な馬が電車を突き破って出てくるところまでだったと思う――だけ読んでいて、その後ずっと印象に残っていた作品。毛沢東の中国と学生運動のデモや反体制運動・革命のイメージが重なっていた。
このたび、初めて全部読んだのだった。
あらためて、手塚治虫の面白さを確認。
マンガ自体もうほとんど読んでいないが。1年ぐらい前に藤井君から諫山創の「進撃の巨人」1-3巻を借りて読んだのも超久々で、それ以来だ。
(「ワンピース」も「進撃・・・」もいまいち。絵が奇妙だが内容は幼稚かな)
人形がシュー、シューと不気味な音を立てて人間(女の子)になってゆくシーン。
せりふのない転換シーンが印象的。映像的
やじ馬化する主体性のない人間を風刺。
主人公の哲男が空手部に入部したところで、先生が「拳禅一致」という言葉を出して、中国の拳法からきた空手は禅の精神を持っていると説くシーンがある
意味不明のキャラ、ヒョウタンツギも登場
手塚治虫は作品のところどころに自分を表出させていて面白い
マンガを使った思想家、メッセージの伝達者としての側面はとても大きい
若い頃、最大の理解者・親友を戦争の特攻で失ったことは、彼にとって一番大きな表現の動機になっているんじゃないかと思う。
全集は新書版かな
文庫版
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