NHKスペシャル
ヒューマン なぜ人間になれたのか
第1集 旅はアフリカからはじまった
22日午後9時から放送されたNHKスペシャルの内容を、まとめてみました。
人間とは何か?
20万年前、アフリカから始まった人類(ホモ・サピエンス)の歴史。
10万年前の遺跡から、化粧の粉と首飾りが見つかった。現在の昔ながらの生活をする部族をみても、首飾りは代々受け継がれるもので、家族の絆、仲間意識を示すものであるらしい。
700万年前に枝分かれした人間に最も近いサルの仲間、チンパンジーは人間とDNAが1%しか違わないが、他のチンパンジーに自発的に協力することはない、他人は他人、自分は自分という感じだという。
人間とチンパンジーの大きな違いは、骨盤の形。二足歩行を始めた人類は、骨盤の穴の形が横長になり、出産が困難で、協力し合わなければ子どもを産めなくなった。
イラクにアメリカ軍が進駐したとき、なかなか人々の協力が得られなかったが、指揮官が兵隊たちに「微笑むんだ」と命じ、笑顔を見せると、たちまち現地の人々は、警戒を解き協力的になったという。
(スマイル。*「大気圏外進化論」を説いたティモシー・リアリーの「スマイル・プロジェクト」を思い出した。)
人間の脳は、視覚野が損傷しても顔の表情は判断できる。良い顔か、悪い顔か。危険を察知する部位(恐怖に関連する)、扁桃体が反応している。
(扁桃体は、快不快、好き嫌いを判断する中枢であるといわれている)
原始的生物の協力
動物とも植物ともとれるような原生生物のキイロタマホコリカビ(粘菌の一種)は食糧があるときはアメーバ状の単細胞の個体として活動しているが、食糧がなくなると多細胞の集合体となり(協力?)胞子をつくって他の場所へ飛ばして移動する。
(*南方熊楠が研究したことでも知られる粘菌の一種ですが、キイロタマホコリカビは分化の研究のモデル生物として扱われているそうです。
賢い単細胞生物、「迷路を解く粘菌」として日本の研究者がイグ・ノーベル賞を受賞しています。
ミドリムシには人間に必要な栄養素がすべて含まれるとして、東大が大規模培養に成功しているとか、原生生物、粘菌の世界は面白い。)
人類の人口が2万人と推定されている7万4千年前、インドネシアのトバ火山が連動した大噴火を起こし、地球上の大部分が噴煙に覆われて日光がさえぎられ、多くの植物、動物が絶滅し、人類も絶滅の危機に見舞われ、数千人にまで激減したという。
この機を境に、それまで小さな血縁集団で生活していた人類に変化が起こった。黒曜石の調査によると、遠く離れた集団との交流が見られるようになったという。
ナイフとして使われる黒曜石は交流、友好の印とされている。
最後に、現代の世界で一斉に行われた実験、目の前にあるお金を、もう1人の見ず知らずの人がいるとして、あなたはいくら分けてあげますかという質問。もちろんその人に自由にしていいのだが、国ごとに平均するとすべての国で20%から40%あまりを分け与えるという結果になった。
人間には見ず知らずの他人と協力し合い、利益を分かち合う心が備わっている。
以上がぼくなりの今回のまとめですが、東北大震災を経てあらためて人間のあり方、生き方が問われ、協力し合うということに焦点が置かれているようです。
やはり人類は協力し合わなければ生きてゆけない。何千年、何万年も生き延びられないと思います。
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