2013年2月19日火曜日

敬子、花の匂いをかぐ

今は亡きぼくの妻の写真です。


 二人で行った横須賀で買った、ピンクのスカジャンを着て
マリナーズの帽子をかぶり
小さな黄色い菜の花の匂いをかいでいる
まるで子どものようだ。

彼女は、若い頃にさまざまな辛い出来事に遭って、深く傷ついていた。

ぼくと出会って少しは幸せな気持ちを味わっただろうか。

「幸せな時間というものは、本当に気づかないうちに過ぎてゆくものなのかもしれない」

2010年(平成22年)2月15日、彼女が突然この世を去って3年になる。

敬子は花が好きで、よく目をつぶって花の匂いをかいでいた
花の匂いは、どこか別の夢のような世界へ
彼女を連れて行ってくれたのかもしれない

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